2)副甲状腺疾患
 副甲状腺は、主に上述の甲状腺の背側に上下左右4個存在する小豆大の内分泌器官です。血液中のカルシウムの量を調節しています。血液中のカルシウムが多すぎると、尿が多くなり、脱水症になるため、水をたくさん飲むようになります。進行すると意識障害を起こすこともあります。原因の多くは良性腫瘍ですが、一部は癌が原因となることがあります。反対に血液中のカルシウムが不足すると、テタニーとよばれる手のしびれが起きます。血液中の副甲状腺ホルモンの測定や超音波検査のほか、シンチグラムなどの特殊な検査が必要になることがあります。